ミレの窓から |
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教室や添削で気づいたことを少しずつ書いていきます。上からどんどん書き足していきます。 |
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大意を「おさえる」、内容を「つかむ」って何という? 111001 「おさえる」と言っても、色々意味があります。「押し付けて力を加える」、「動かないようにしっかりつかまえる」、「感情が高ぶるのをとどめる」。ここではもちろんこのような意味ではありません。「大切なところをしっかり把握する」という意味です。ですから파악한다(把握する)と訳せばいいでしょう。
また、「つかむ」も「しっかりと握る」、「手に入れる」という意味がありますがここでは「要点などを確実にとらえる」という意味です。확실히
이해한다(確実に理解する)となります。
発音はひとつひとつ正確に 110917
엄격히(厳格に)は[엄겨키]と発音してしまいがちですが、これは[엄껴키]と発音します。このように濃音化などは単語ひとつひとつ確認しなければなりません。また、끈적거리다[끈적꺼리다]を[끈쩍꺼리다]と発音してしまうように、濁るべき音が濁らない場合もあります。濃音化に限らず、まずは正確な発音を知り、ゆっくり練習しましょう。あとは読んだり聞いたりする量だと思います。(姜)
절대로 110912
能力中級に「4つの文章から正しい文章を選びなさい」という問題があります。その中で受講生の方がよく間違うのは次です。
그 약속은 절대로 지킬게요.(その約束は絶対に守ります)
これを正しい表現として選んでしまう方が多いのです。日本語に訳しみるとおかしくないので、この表現が正しいように思ってしまいますが、実はこの表現は間違っています。절대로(絶対に)は、日本語の場合は肯定文でも使うことができますが、韓国語では「否定の叙述語」と共に使われます。(연세한국어사전(延世韓国語辞典)より) つまり「その約束は絶対に守ります」と言う場合は、반드시や꼭を使って、그 약속은 반드시(꼭) 지킬게요.と言えばいいのです。절대로 は否定表現として「絶対に〜ない」として使われるという事、お忘れなく。 (趙)
なんだ〜일찍か・・・110910 上級の授業のことです。ニュースで何度聞いてもわからない部分がありました。何と聞こえますかというと、일찡나선。正解は 일찍나선(早く出かけた) でした。鼻音化がおこって全く違って聞こえたんですね。正解を聞いた後のあの悔しさと言ったら!「発音の変化がある」ということはわかっているのに、とっさに聞き取れないとすごくもったいないですよね。普段もっと声に出していたら聞き取れたかもしれません^^とにかく継続して聞いて、声に出して、慣れていきましょう。(姜) 「 生涯学習」は何という?110904
「生涯」を辞書で引くと、생애、평생〔平生〕とありますが、생애は「ひとりの人が生まれて成長し、ある特別な経験を積んだり何かを成し遂げるまでの期間。一生」、평생は「生まれてから死ぬまでの間」という意味として使います。「生涯学習」というときは평생を使って평생학습、または평생교육といいます。(姜) 「一気に片づける」の「片づける」は?110827 辞書には「片づける」は치우다とあります。しかし、これは「整理する」という意味です。「終わらせる」「解決する」という意味として使いたいときには해치우다、끝내다を使います。ですから한꺼번에 해치우다となります。(姜)
「〜し直す」はどういう?110807
韓国語に訳しにくいものってたくさんあります。「マフラーをしっかりと巻き直して」の「巻き直す」もそのひとつです。こういう場合便利なのが다시です。다시は「また」、「もう一度」という意味です。「巻く」は매다なので、머플러를 단단히 다시 매고とすればOKです。「書き直してください」は다시 쓰세요、「やり直す」は다시 하다となります。
「また」という語には또もありますが、또は単純な反復の意味で用いられるのに対して,다시は中断の再開や一からやり直しという意味で用いられます。(姜)
「食べられないもの(苦手なもの)はありますか」の韓国語は? 110716
作中の課題からです。これを먹을 수 없는 것은 있어요?と直訳するとなんだかスッキリしません。不可能を表す表現には、−ㄹ 수 없다の他に못−/−지 못하다があります。より口語的なのはこの못−で、心理的に「したいけれどできない」というニュアンスが加わります。−ㄹ 수 없다は心理的には中立で、どちらかといえば客観的な不可能を表します。ですから自然な訳は못 먹는 음식이 있어요?となります。못 먹는の発音は[몬멍는]です(鼻音化)。은「は」を이「が」にすることもポイントです。(姜) 알파벳을 발음할 때・・・ 110709
発音クリニックの録音課題に、KBS뉴스 ○○입니다.というのがあったのですが、受講生のみなさん全員が、KBSを「ケービーエス」と読まれました。でもそれだと韓国語に聞こえないんですよね。日本語と韓国語は外来語の発音が違って通じないことがありますが、そもそもアルファベットの発音からして違うんですよね。Kは「ケー」ではなく케이なんです。絶対이もつけて下さい!そして케は息を出して下さい・・・!上級学習者でも見落としがちなポイントです。 도록など
110618
간이 의자 110616
어김없이と반드시と기필코 110612
일と것はどう使い分ける?110611
よくある質問です。「こと」という意味で使われる場合、것と일には違いがあります。 것は文全体を名詞化して「〜こと」「〜の」、일は「こと」「事実」「成り行き」「現象」「事情」を表します。
우리가 오늘 모인 것은 돌아가신 선생님을 추모하려고 하는 것입니다. (私たちが今日集まったのは亡くなられた先生を追悼しようということです。)★일は使えません。
세상 일이란 예측할 수 없다. (世の中のことはよそうできない。)★것は使えません。 무슨 일이 있어도 이번 공사는 꼭 끝까지 해내야겠다. (どんなことがあっても今度の工事は必ず最後までやり遂げなければならない。)★것は使えません。
ただし、「何もなかった」という場合どちらも使えるので、아무것도 없었다や아무 일도 없었다となります。(姜)
첫 삽도 못 뜬 채(能力高級쓰기の問題から)110609
市民運動場の建設に関する問題です。慣用的な表現、知っていると知っていないで全然違ってきます。英語でもそうですよね。熟語・慣用表現をどれだけ知っているかが上級学習者の証になります。
こんなんでました。(어려움って?能力中級の読解問題から)
110304
猫舌・スズメの涙って? 110225 どの講座だったか…自由作文の質問で「私は猫舌ですって何て言いますか?」というのがあって、スタッフみんなで「猫舌って?」と悩んでいました。結局ネイティブの先生に聞いて、「猫舌」なる単語はないということがわかりました。で、何と言うかというと、
난 뜨거운 거 못 먹어요 と。ちっとも面白くないですね。 動物に関する表現で、愉快だったのは、「スズメの涙ほどの給料」なんて言う時の「すずめの涙」。これ、みなさん、何て言うか知ってますか?새발의 피と言います。「鳥の足の血」という意味です。面白いでしょ。愉快だったのはここからで、答案に「スズメの涙」を새발의 피ではなく참새 발의 피としているのがあって、本当にスズメの涙ほどという感じが改めてしました?!(前田)
「自然だ」はどう言うのか 110221 通訳翻訳応用コースの授業で。隔週で韓訳の宿題があるのですが、今回「自然な思考の流れとして」というものがありました。これを자연한 사고의 흐름으로 してしまうと不自然です。「自然だ」の韓国語は자연하다ではなく자연스럽다です。-스럽다は名詞に付いて形容詞をつくり、「〜(ら)しい」「〜げだ」「〜そうだ」という意味になります。子音で終わる名詞につく傾向にあり、その他に걱정스럽다 (心配だ)、자랑스럽다(誇らしい)、한심스럽다(情けない)、행복스럽다(幸せそうだ)などがあります。(姜) 천문か전문か 110213 通訳基礎の授業で。天体望遠鏡に関するニュースです。천문학자と전문가が出てきました。천문と전문。これは難しいですね。息が出ているとか、音の高低だけではそんなに大きく変わりません(確かに取り出して比較すれば区別はできるのですが)。平音の[ㅈ]は韓国人でも息が出がちな音なので、파と바などよりも자と차の区別がつきにくいのです。これだけを取り上げて発音すると区別できますが、文章の中では、なかなか。文脈でも発音上でもほとんど区別できないとなれば、結局、「(천문)-학자」と「(전문)-가」のように後続の言葉によって区別すること、よく似ているからしっかり注意して聞くことなど…ですね。(前田) 술자리? 110207 수차례에 걸쳐(数回にわたって)というのがKBSで出てきたのですが、どうも人間の耳というのはなじんだ音に聞いてしまう性質があるようでして、ある女性の受講生は술자리と答えて、もうすっかり술자리と思い込んで、文脈から考えるというより、술자리中心に文脈を作っていこうとするもんだから、なかなか正解には至りませんでした。よほど、술자리のお好きなお方とお見受けいたしました。(前田) <付けたし>110208 同じく通訳翻訳基礎応用の最近の授業での珍解答 된장어 みそ魚?どんな魚やー? 正解は뱀장어 ウナギです。寒波による魚の凍死のニュースです。 모바일검사 モバイル検査?どんな検査やー! 正解は모발검사 毛髪検査です。麻薬関連のニュースです。 人間の耳というのはなじんだ音に聞いてしまう性質がありますので注意が必要です。(前田) 물장난はどう発音する?110204 [물짱난]と発音するのでは? というご質問がありましたのでお答えしました。正解はそのまま[물장난]です。 ㄹパッチムの後の子音は濃音化するとお考えになったようなのですが・・・ここでちょっと濃音化について少しおさらいしましょう!
また、固有語の合成語で、前の単語のパッチムがㄴ、ㄹ、ㅁ、ㅇの場合、それに続く単語の初声が濃音になる場合があります。손바닥は[손빠닥]、물고기は[물꼬기]と発音します。 물장난は漢字語ではないのでこの規則に当てはまりそうですが、例外です。 一方、물짐승は[물찜승]と濃音化して発音します。規則は一応あるのですが、このように例外がかなりたくさんありますので、ひとつひとつ出てきた度に確認をして覚えていくのが近道ですね。
☆発音が確認できるのは小学館の朝鮮語辞典とコスモス朝和辞典です。韓国で出版されている国語辞典、韓日辞典では発音は確認できません。지구문화사出版の『한국어발음사전』 なら確認できます。(姜)
「アイロンがけしても、しわがなかなか取れない」は?110201
「みんなで盛り上がるのもうまい」はなんという? 110131 作文中級にある問題です。この時の「盛り上がる」は신이 나다を使いました。신は「浮かれること」「いい調子になること」を意味し、신(이) 나다で「興がわく」「浮かれる」という意味になります。 아/어 있다 と 고 있다 110130 日本語の「〜ている」を韓国語に訳す時、「-고 있다」 と「어/아 있다」の2種類があり、迷います。 a.그는 학교에 오고 있다. b.그는 학교에 와 있다. どちらも日本語では「彼は学校に来ている」となりますが、aは来つつある進行、bはすでに学校に到着している状態を表します。これが使い分けの基本ですが、すべてがこれに当てはまるわけではありません。「私は韓国語を教えている」の場合、今教えつつあるのではなく、教える状態にあるのだから가르쳐 있다だと思うのは早計です。가르치고 있다です。 下のAにあたります。 고 있다 @単純な動作の進行を表わす場合······ 韓国語では動作の進行を話者が特別に表現したいときにのみ用いられ、日本語のように多用されません。 식사 준비를 하고 있다.(食事の支度をしている) 무엇을 하고 있어요?(何をしているのですか) A持続的な行為を表わす場合 1년 전부터 한국어를 공부하고 있다. (1年前から韓国語を勉強している) 오사카에서 살고 있다. (大阪に住んでいる) B動作をした後の状態が持続していることを表わす場合······ 目的語を持つ動詞(他動詞)に使われる 결혼 반지를 끼고 있다.(結婚指輪をはめている) 비행기를 타고 있다.(飛行機に乗っている) 아/어 있다 @動作が完了した後の状態が持続していることを表わす場合 ······ 目的語を持たない動詞(自動詞)に使われる 의자에 앉아 있다.(椅子に座っている) 아직 살아 있다.(まだ生きている) A受身形と共に用いられ、完了した状態が持続していることを表わす場合 문이 닫혀 있다.(門が閉まっている) 불이 꺼져 있다.(灯りが消えている) ※つまりその動詞の持っている性質を見極めることが大切です。앉다は瞬間動作ですから、앉아 있다。입다は着用動作で着る行為そのものは短時間ですが、着た状態を指すことが中心ですから입고 있다で着ている状態。習慣や、反復を表す場合(다니고 있다など)もあります。오고 있다/와 있다 の違いが入口ですが、その奥はなかなか深くて一筋縄ではいきません。(前、ミレスタッフ) 「ソツがなく」って? 110128 作文中級にある、「要領がよく、ソツがなく」。まず「要領がよく」は요령이 좋다ですね。「ソツがなく」、思わず「ソツ」って何?と思ってしまいそうですが、「ソツ」は「 手抜かり」「不足」「欠点」のことをいうので、できるだけ原文を活かして실수가 없고としました。ちなみに실수は漢字で「失手」です。실패「失敗」という単語もありますが、실수が小さな「ミス」や「へま」も意味するのに 対し、실패はもっと大きな「失策」「しくじり」というニュアンスがあります。요령이 좋고 실수가 없고となります。こうしてひとつひとつ訳していくことが大切なんですね!(姜) 大衆交通手段 110127
「公共交通機関を利用してください」という時の、「公共交通機関」のことを韓国語では、대중교통수단(大衆交通手段)と言います。대중교통기관とも言うみたいですが、수단の方が優勢です。漢字語でこれだけ似ていて、微妙に違うと、微妙に違うことを記憶しなければならないから、余計負担にもなりますが、まったく新しい単語を覚えるよりは楽ですね。(前)
6.5톤 110125
通応Wの授業。聞き取れなかったのは「6.5톤」つまり육점 오톤か육천 오톤かです。ㅈはここではㅉかㅊの違い、これが本当に耳だけではわかりませんでした。さらに、ㅁとㄴの聞き分け。ㄴとㅇは聞き分けが困難ですが、ㅁは比較的わかりやすいはずなのですが、このレポーターさん、次の오にはリエゾンせず発音しているので、本当にわかりません。教室では、6.5か6005かで手を挙げて真っ二つに分かれる事態に。で、誰かが言いました。「6005トンというのはおかしい」と。これで一気氷解。そうそう、確かに被害の大まかな重さを言うのに6005トンはおかしいだろうと。なるほどその通りとみんな納得。そういう思いで聞くと、確かに6.5톤に聞こえます。人間の聴覚というのはあてにならないところもありまして……やっぱり聞き取りは耳だけでするのもではない。→耳だけにたよるな!(名言) (前)
聞き取りは耳だけでするものではない(名言) 110124
能中Wの授業の聞き取りで。수필가 김은하님의 글입니다という音声の後に、 作文上級の課題に「恵まれない人」というのが出てきますが、これが難しい。「恵まれない」を축복받지 못한 사람などとやると、神はすべての人を愛しているので、祝福を受けられない人などあり得ないとなるわけです。「恵まれる」にどうしても韓国人はキリスト教的なにおいを感じるようで、「恵まれない人」などあり得ないとなるわけです。ですからこの訳語は어려운 이웃が最適です。(前)
과학 ○○?? 110121
中級Wの授業で聞き取りをしました。「科学の原理を漫画で説明した本」という内容で、その中に생활 속 과학 현상という言葉があったのですが、これがなかなか聞き取れませんでした。생활 속 과학までは何とか推測できても、현상がどうしても・・・。それは과학 현상を発音すると[과하켠상]となるからです。과학 ・・・견상?? 견상って何??という具合でした。현상(現象)と聞いて、「ああ〜〜」となる訳です。悔しいやら楽しいやら。中級もWにもなると、発音の変化があることは頭ではわかっていても、1度견상と思い込んでしまうとなかなかそこから抜け出せないんですよね;;もったいない! でも、こういう体験を通して覚えていくんですね。「聞き取れなかった体験がリスニング力を高める!」、これって、もしかして名言? (姜)
作文の添削 110120
能高に試験対策として作文(400字)の作文を書く課題があります。書くべき内容をしっかり整理してから書くことを目的として日本語で書くということを要求しているわけです。それを韓国語に直して、同じテーマの作文が日本語と韓国語で提出されるわけですが、添削スタッフで話題になっていることは、「日本語作文がしっかりしている人は韓国語の添削がしやすい」ということです。日本語作文で論旨が整理しきれていない人の韓国語作文は添削が大変です。韓国語の直しだけでなく、「何を言おうとしているのか」を見抜くのに時間がかかったり、見抜けなかったりということがあるのです。作文で要求されているものは韓国語の力だけではなさそうです。(前)
「〜を聞いて」は? 110118
「車内放送を聞いて、あわてて降りた」の「聞いて」を、들어서と書く人がたくさんいらっしゃいます。ですがここでは듣고が適切です。‐고は対等な文を並列するとき、先行の文の動作が完了したあとに、後続の文の動作が続くときなどに用いますが、動詞によっては、先行文の動作が完了し、その状態が後続の文に持続されることを表します。それは、타다(乗る)、それから입다(着る)、쓰다(かぶる)신다(履く)などの着用を表す動詞、켜다(点ける)などです。また듣다(聞く)、보다(見る)のような知覚、感覚を表す動詞にも 主に‐고を用います。ですから、안내 방송을 듣고 서둘러 내렸다.となります。( 姜)
最大のコツ 110117
通訳基礎・応用で出てきたもの。「最大のコツ」の韓訳です。 a최대한 비결 b최대의 비결 aと思う人、手を挙げて。bと思う人手を挙げて。 これ教室ではaの人がほとんどだったんです。でも答えはbですよ。「最大」は名詞。最大한とすると「最大限」になってしまいます。コツは비결(秘訣)です。( 前)
「たっぷり」は? 110116
「余白をたっぷり取りながら」の「たっぷり」を辞書で引くと듬뿍、잔뜩とありますが、それは「量が多い」「どっさり」といったニュアンスなのでここでは適切ではありません。「(数量・容積などが)十分だ、ゆとりがある」という意味の넉넉하다の副詞形、넉넉히を使いましょう。発音は鼻音化して[넝너키]です。넉넉하다は「(暮らしが)裕福だ、豊かだ」という意味もあります。
「頬に付いたご飯粒をとる」 110115
通訳ガイド講座の問題に、「頬についたご飯粒をとる」という作文がありますが、この「とる」ができていない人が多いです。「とる」のような多義語が難しいんです。「とる」の代表例を挙げるだけでも大変です。一度日韓辞典で「とる」をひいてみてください。そういえば僕の『赤本』の29ページも「とる」特集でした。で、この「ご飯粒をとる」の「とる」が29ページには抜けてるんですよ。残念!じらさずに答を言いましょう。「뺨에 붙은 밥알을 뗀다」です。떼다は「はずす、除去する」というのが基本的な意味です。この「とる」が빼다となっている人が多くて…。빼다は「抜き取る」んです。「頬に刺さったご飯粒を抜き取る」というような滑稽なニュアンスになってしまいます。多義語は難しいです。「とる」はその代表格ですね。『赤本』=『上級演習ノート』29ページも一度見てみてください。(前)
「心に深く染み込んだ」の「染み込む」は? 110114
作文中級で出てきた表現です。스며들다は日本語と同じように「液体や気体、色などが物の中まで徐々に深くしみる」、「(ある感情が)染み入る」という意味なので마음에 깊이 스며들었다と訳すことができます。その他に、마음에 깊이 새겨졌다としてもいいです。새기다は「彫りつける」また「深く記憶する」という意味です。その受動態새겨지다、「刻み込まれる」を使っています。ちょっとかっこいい表現ですね〜。よく出てくる表現なので、覚えておきたいですね!(姜)
日本語を話す時、私たちは「これは動詞」、「これは形容詞」と区別する必要がありません。しかし韓国語を使う場合、動詞か形容詞かという区別は必要で、文末でその違いが出てきます。필요한다・조용한다はいずれも間違いで、正しくは「필요하다」、「조용하다」です。ㄴ다は動詞の場合だけです。形容詞(韓国語には形容動詞はありません。形容動詞も形容詞の一部と考えます)は、文末では辞書に出ている原形をそのまま使います。覚え方、「区別は필요하다」 ( 前) 신문에 보니까 110111 能中の問題に という文章がありました。
신문에 보니까で「新聞で見たら」。この에って、場所や動作・作用の帰着点を示す「〜に、〜へ」っていう意味じゃないんですか?という質問がありました。 例)눈물에 젖은 얼굴(涙にぬれた顔) さらに詳しく言えば、에は道具でありながら文にある行為が影響を受ける場所を表す性質もあります。 例)난로불에 불을 녹이다(ストーブで体をあたためる) では、同じく手段・方法・道具を表す로/으로使って신문으로 보니까としてもいいのかと思いますが、로/으로は、ある状態を成す(またはつくりあげる)材料を表す語につき、「〜を利用して」という意味を持ってそこに重点を置きますのでここではふさわしくありません。例えば、신문으로 장난감을 만들었다なら自然です。( 姜)
つべこべ言わずにシャドーイング 110109
「つべこべ言わずにシャドーイング」は東京必勝(2010,8)で生まれた名言?なんですが、これを韓国語でなんというのかという質問をたくさん受けました。 맛있다と맛없다はどう発音するのか? 110108
받침がある語と母音で始まる語で成り立つ合成語は、2つ目の語の母音がㅏ、ㅓ、ㅗ、ㅜ、ㅟの場合、前の語の받침は単独で発音される子音が連音化します。웃어른[우더른](目上の人)、헛웃음[허두슴](つくり笑い)などがその例です。この原則に従えば、맛있다は[마딛따]、맛없다[마덥따]となります。しかし、맛있다は実際には [마싣따]と発音する人が多数いるので、原則に反しますが許容されています。( 姜)
하세요か해 주세요か 110107
日本語では、「〜しなさい」という命令形はあまり使わないんです。「〜してください」と言うんですね。この「クダサイ」が曲者で、これにつられて何でもかんでも「〜해 주세요」って、やっちゃうんですよ。
足を閉じる 110106
ちなみに、「目を閉じる(つぶる)」は눈을 감다、「口を閉じる(つぐむ)」は입을 다물다です。では「本を閉じる」は?
말합니다 101230 通訳基礎の和訳課題から。ニュースで「〜라고 말합니다」というのがよく出てきます。これは「〜と話します」と訳してはいけません。「〜と話しています」と訳します。日韓の作業では、「〜ている」は고 있다の形を取らないことが多いということを勉強しますが、それの逆にも対応できないといけません。簡単なことろにも落とし穴がたくさんあります。(前)
놓다と두다 101228
能力中級Uの授業で、고급 주택일수록 따로 경비원을 두는 경우가 많다.「高級住宅であるほど、別に警備員を置く場合が多い」という文が出てきたとき、두다を놓다としてはだめですか?という質問が出ました。놓다も 두다も「置く」という意味ですが、놓다が物をある位置に置くことを表すのに対し、두다は一定の場所に置いた状態で留めておいたり、しまうということを表し、人を置く、時間を置くという場合にも使われます。
例)씻은 접시를 잠깐 식탁 위에 올려놓았다.「洗った皿を少しの間食卓の上に置いた」・올려 놓다 →「上に置く、載せる」 아이를 집에 두고 왔다.「子供を家に置いてきた」 ちなみに、「置いておく」というときは놓아두다といいます。 他にも、놓다は「(持っているものを)放す」「(継続していた動作などを)中止する」 두다は「(人を)雇う」「(間隔を)置く」などいろんな意味があります。奥深いですね!(姜) -아/어 본 적이 있다/없다 101225 中級Uでの質問です。<-ㄴ/는 적이 있다/없다「〜したことがある」を-아/어 본 적이 있다/없다とも表現しますが、日本語で「遅刻してみたことがある/ない」とはあまりいいませんよね?韓国語でもそういう表現はしないのでしょうか?> 例)감기에 걸려 본 적이 없다「風邪を(1度も)引いたことがない」( 姜) 먹이다と먹히다 101224
これもね、学習者を悩ませ続けるものです。使役と受け身。日本語は「れる・られる」をつけてそれでOK。けれども韓国語はいろんな形式(이/히/리/기/우/구/추の挿入と-지다、하게 하다、당하다・ 받다などがつくパターンなど)があって、それが法則も(ある程度はありますが、はっきり示せるものは)ありません。個別に覚えていくしかないのですね。その個別に覚えるのも混乱するのが、これ。이と히を挿入する形式。 먹이다 食べさせる 使役 아이들에게 아침 밥을 먹인다. 子供たちに朝ごはんを食べさせる。 먹히다 食べられる 受け身 먹고 먹히는 세상 喰ったり喰われたりする世の中。
韓国語は受け身はあまり使わないとも言われますが、-지다 -되다なども受け身と言える用法ですので、日本語とは受け身のあり方が違うだけだけで、実はなかり受け身を使っているのです。 使役と受け身に関しては、いずれきちんとまとめたいと思っています。今は混乱しますので、この二つだけしっかり覚えてほしいと思います。(前)
通基・通応のディクテーションで、ほとんど人が聞き取れていないところです。パッチムのㅁㄴㅇは難しいのですが、ㅁの連続が聞き取りにくくしている原因のようです。これを인구문제と聞き取っている人がほとんどです。文脈からでも、인구문제は適さないということがわかるのですが、それでも…( 前)
あける 101222
上級の課題の「あける」シリーズで。「カーテンを開ける」「缶詰めを開ける」・・・それぞれどのように表現するかという問題ですが、その中に「ビニール袋の口がなかなか開かない」の「開かない」の原形を韓国語で書きなさいという問題があります。ここで、벌리다と書く人が多いのですが、벌리다は「開ける」意味なので、これを안 벌리다とすると「開けない」になってしまいます。ここでは「開くことができない」という意味なので、벌리다「開ける」の受動態、벌려지다「開く」または열다「開ける」の受動態、열리다「開く」が正解です。( 姜)
각광을 받고 있다 101221
能高と通基・通応の3つの授業でだれも聞き取れなかったものです。「각광을 받고 있다」、こんな日本語そのものみたいな言い回しも、ちょっと音印象(おんいんしょう)が違うだけで聞き取れなくなってしまいます。文字で見ている皆さんはすぐにわかりましたよね。そう、「脚光をあびている」です。(前)
오は唇を 101220
能力中級の授業のディクテーションで、오히려を어히려と書く人が多かったです。오と어は、間違いやすいもののひとつですね。어と書くということは、ご自分の発音もそうなっていると思います。母音오と어は唇を前に突き出して発音しますが、意識している方はなかなか少ないようです。ニュースなどでアナウンサーの口を見ていると、かなり唇が突き出ていることがわかります。じっくり見てみてください。単語を覚えるコツ→ハキハキと口を動かしながら声に出して書く!試してくださいね☆(姜)
故郷の愛知県 101219
作文中級の課題文から、間違の多かったところです。イチローの話題です。その中に「故郷の愛知県に〜」というくだりが出てきます。ここ皆さんならどう韓国語に訳しますか? 簡単そうで、中級学習はみごとひっかかってしますんですね。ここは의ではなく인を使います。同格の「の」は인。고향인 아이치현となります。医者のお父さん、主婦の裕子さん…의사인 아버지. 주부인 유코 씨 …となります。 付けたし この項目に付け足します。同格の인はもう一つ落とし穴があります。「고향인 아이치현」という韓国語を日本語に訳す時、「故郷である愛知県」と訳してしまうのです。間違いではありませんが、「故郷の愛知県」で十分です。「의사인 아버지」は「医者である父」ではなく「医者の父」と訳しましょう 。同格の인は日韓でも、韓日でも要注意です。(前)
쓸데と쓸모 101218
쓸데 「用いられるところ、使い道、使い所」 とあります。
쓸모 の方には、「使う価値」という意味があるんですね。 그 돈은 쓸모가 있다.「そのお金は価値がある」 とは使うことができます。また、 쓸모있는 사람이 되어라.「役に立つ(価値のある)人になれ」 とは言っても、 쓸데있는 사람이 되어라.「使い道のある人になれ」 とは言わないようです。ちなみに、쓸데없는 자식「用のないやつ」はよく使われるようです。 面白いですね!!(前) 질병 101217 「질병」の発音をハングルで書きなさいーこれは僕の授業の小テストの問題。ほとんどの人が[질뼝]と答えて間違いました。授業で説明したんだけどな… もう一度説明しましょう。 同様の例を「法」でもあげておきましょう。文法、教育法など接尾辞の法は[뻡]と濃音化します。しかし接尾辞ではなく、カタマリとなっている「司法」は[사법]と濃音化しません。이제 되겠지요? (前) 李美智 101216 李美智さんという知人がいます。ホントの話。이미지さんの이미지と覚えます。イメージ、メッセージ、センチメートル、キログラム、パーセントなどカタカナ語は後々まで、日本語の発音に引っ張られます。 それぞれ、이미지、메시지、센티미터、킬로그램、퍼센트です。カタカナ語の確認の時に、李美智さんにいつも登場してもらいます。 (前) 翻訳すれば易しくなる? 101215 通訳翻訳基礎講座の授業であった話。宿題は韓訳、題材は野間秀樹先生の『ハングルの誕生』からある1ページ。ちょっと癖のある文体です。ある受講生が「こんな難しい文章、翻訳しても韓国人わかるんですかね」と。 そこで僕の答えは「翻訳すると易しくなります。翻訳すると標準的な韓国語になるので読みやすくなります。翻訳する時には、そういう心がけで、より分かりやすく、より標準的に訳そうとしてください」と。さらに付け足して、「源氏物語は難しくて、普通の日本人は読めませんが、アメリカ人は結構読んでいます。それは英訳されているからです。」と。つまり独特の文体も、擬古文的な表現も、標準的でわかりやすい韓国語に訳せばいいのです。独特の文体まで訳そうとする必要はありません。日本語が難しいからと言って翻訳された韓国語まで難しいわけではないのです。(書かれてある内容が難しければ話は別、あくまで表現の話です。) P.S. この本は素晴らしいですよ。韓国語学習者の必読書です。ぜひ読んでみてください。作文上級の課題としても取り上げています。通訳翻訳基礎応用のV期で、また違うページを取り上げました。(前) 激音が弱い 101214 激音の息が出ていない人が多いです。通信でも教室でも。それで教室の方に「激音の息が出ていませんよ」、と指導すると今度は平音が強くなりすぎて激音のようになってしまいました。その辺の加減が難しいのですが、モデル音声(アナウンサーの発音)をよく聞いてみると、激音の息がマイクに当たって「プ」と息の音が録音されているのがよくわかるところがたくさんあります。一度、激音がどのくらい息が出ているのかモデル音声の激音にだけ焦点を当てて聞いてみてください。注意深く聞くとよくわかってきます。
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